幸福になるには自分の注意をどこに配分するかで決まる。
今の世の中幸福を手にしたいと思う人々がたくさん喘いでいるように見える。
だから本屋には自己啓発が溢れ、自己啓発セミナーは乱発されている。
どうすれば自分は幸せになれるのか、考える時間が増えている。
幸福とは、どこにどれだけ注意を向けるのかで決まる。
幸福になれないことにどれだけ注意を向けても無駄なのだ。
自分を幸福にしてくれることだけに注意を向けることが大切なのだ。
今回はこの本を紹介したい。
そこらへんにある自己啓発なんて読むのより数倍面白いし、これからの人生に役に立つと思う。
幸せな選択、不幸な選択──行動科学で最高の人生をデザインする (早川書房)
- 作者: ポールドーラン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/08/31
- メディア: Kindle版
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幸福とは快楽とやりがいが持続すること
まず幸福を考える時に自分にとって快楽とは何か、やりがいとは何かを分かることが大切だ。
私が孫たちに説明するなら、こんなふうに話したい、「幸福」とは、喜びとやりがいの両方が得られる経験に満ちた生活のことだよ、と。
快楽とやりがいを分けて考えるということが必要で、快楽とやりがいを二つ感じることができるのであればそれが一番良い。
そして快楽とやりがいが持続することができれば幸福になることができる。
幸福とは難しいことではないのだ。
自分にとって最適な快楽とやりがいのバランスが取れているときに、あなたは最も幸福だと言える。
快楽とやりがいの二つのバランスをとることも大切である。
現代人は快楽の方向ばかり追っているが、やりがいということも考えることで幸福へと導かれる。
バランスを考えることが必要なのだ。
そして筆者は快楽とやりがいのバランスをとることができれば後悔も少なくなるということも言っている。
ここで面白い実験を紹介しよう。
卒業生が40年前の冬休みを振り返って感じた公開を調査してみると、学生たちはちゃんと勉強しなかったことを後悔し(やりがいのある活動をしておけばよかった)、卒業生たちは40年前に思いっきり遊んでおかなかったことを後悔していた(快楽に満ちた活動をしておけばよかった)直近の後悔やはるか昔の後悔に気を病むよりも、いま快楽とやりがいのバランスの取れた時間を過ごすことを優先したほうがいい。快楽とやりがいのバランスが取れていれば、おまけとして後悔も少なくなりがちだ。
よく社会人が学生に向けてしっかり遊んでおけよ的なことを言いがちだが、結局社会人になってからも後悔はする。
だけども快楽とやりがいのバランスを取ることで未来の後悔は少なくなるのだ。
あなたは「快楽型」か「やりがい型」かそれとも「バランス型」か?
あなたはやりがいよりも快楽を多く味わっている「快楽型」だろうか?それとも辛くよりもやりがいを感じている「やりがい型」?それがうまくミックスされた「バランス型」?あなたは今、振り子のどのあたりにいるだろうか?その位置に満足しているのだろうか?
何が快楽ややりがいをもたらして、何がもたらさないかについての直接的な「フィードバック」に注意を向け、その情報を未来の幸福について予想する際に活用することだ。
周りの人間に踊らされるように快楽を求めることが自分に良いとは限らない。
どの型が自分に合っているのかを実際に体験し、フィードバックをすることで型は徐々に出来上がってくる。
自分にとって最適な型を作ることで周りには惑わされることは少なくなってくるだろう。
私たちは一般に、実際に自分を幸せにしてくれるものではなく、幸せにしてくれるはずだと思っているものに注意を向けてしまう。
筆者が言っているように私たちは幸せになれそうなものに手を出してしまいがちだ。
だがそれでは幸福を手に入れることができない。
世間に転がっている幸福だけが正解ではなく、自分で見つけ出すという態度が必要になってくるのではないだろうか。
教えてもらうのではなく、自分で見つけ出す。
幸福という最終ゴールには自分の経験からフィードバックを使い進んでいくのだ。
シングルタスクが人生を変える。
自律できぬ者に自由なし。 エピクロス
思考を明晰にし、シンプルにするには、相当の努力をしなければならない。だが、それだけの価値はある。そうなれば山をも動かせるのだから。スティーブ・ジョブズ
時間は節約などできない。使うことしかできないのだ、しかし、賢くも、愚かにも使うことができる。 ベンジャミン・ホフ
現代はいろんなものが溢れかえっており、意識しないと何も手につかないまま、何も成し遂げることもできずに終わってしまいます。
集中力は散漫になりやすく、情報の海に投げ出されて溺れている人は多いのだろう。
いろんな仕事を抱え込み、同時に進行することを「マルチタスク」と言います。
マルチタスクには様々な悪影響があります。
そもそも人間の脳は、一度に複数のことに注意を向けることができないのだ。マルチタスクは情報の流れを遮断し、短期記憶へと分断する。そして短期記憶に取り込まれなかったデータは、長期記憶として保存されずに、記憶から抜け落ちていく。だから、マルチタスクを試みると能率が落ちるのだ。
手みじかにいえば、マルチタスクは不可能であり、一般に「マルチタスク」と考えられている行為は「タスク・スイッチング」にすぎない。 タスクからタスクへせわしなく、注意を向ける先を無益に変えているだけだ。 タスクの切り替えは0.1秒もかからないため、当人はその遅れに気づかない。
シングルタスクの効果とは?
シングルタスクとは簡単に言えば、「いま」ここにいること、「一度に1つの作業に没頭すること」と言えます。
一つのことに没頭することが大きな力になるのです。
シングルタスクとは、たんなる行為を指すわけではない。自制心を発達させることでもある。
外部からの刺激を処理する責任は、あなたにある。ところが大半の人はそれを環境のせいにして、自分自身を見つめようといしない。自分の内面を厳しく見つめるより、外部からの刺激に身をまかせてしまうほうがラクに決まっているからだ。
1つの作業に没頭すると「フロー」の状態が生まれる。すると、その行為に完全に集中し、ふだんよりずっと高い能力を発揮できるようになる。
このように何かに没頭するという状態を作り出すことがとても大切になるのです。
だから、時間を忘れるほど熱中できるものがあることが人生を豊かにしてくれます。
仕事も一気に手をつけるのではなく、優先順位を決めて一つ一つ手をつけていく方法が一番早く仕事が片付きます。
多くの人が外部に影響されやすくなっているなかで、一つのことに没頭できることがとても大切な能力になってきているのではないでしょうか。
引用 SINGLE TASK 一点集中術 デボラ・ザック
仕事にモチベーションは必要ない。
今の日本ではモチベーションという言葉が多く使われています。
当たり前のように今ではみんな使うようになっているのですが、実はモチベーションという言葉を使い始めたのは2008年頃から増えてきたようです。
「モチベーション」という言葉はいつ頃から使われるようになったのであろうか。
読売、朝日、毎日の一般三紙と日本経済新聞の記事上への「モチベーション」という言葉の登場回数を調べてみた。すると、1990年代には四紙合わせて年間で1、2件と、ほとんど登場していない。2000年代前半は10件前後とまだまだ少なく、2000年代後半に入って増加傾向を示し、2008年には110件と初めて100件を超え、それ以降香水中んが続いている。ちなみに2008年はリーマンショックの年である。
なんの考えもなく使っていたモチベーションという言葉はリーマンショク以降に使われ始めたのです。
なぜ急に使われ始めたのか。
筆者はこう言います。
モチベーションという言葉は思考停止のキーワードとも言える。便利な言葉なので、安易にその言葉に飛びがちなのだ。
日本経済が低迷し始め、会社は社員を上手く働かすためにモチベーションという言葉をみんなが使い始めています。
安易に使い始めた言葉で大きなストレスにも繋がっています。
「何のために?」が現代のストレスに繋がっている
モチベーションという言葉を筆頭に現代では考えさせられることが多くなっており、それがとてもストレスに繋がっています。
現代は、仕事をするにあたって「何のために?」という迷いが非常に強く存在し、それは精神を疲弊させ、モチベーションの危機を招き、心の問題を引き起こしている。
大学生などは就職する会社を選ぶときに「やりがいは?」、「何のために?」、「自分の好きな仕事は?」などを社会に出る前にかなり考えさせられ、企業側も自己分析などと言って考えさせます。
果たして社会のことを何も知らない学生にやりがいなどを考えさせることがいいのでしょうか?
学生も実際に働いてみたら全然思っていた仕事と違うと思い辞めてしまうということに繋がっているのではないでしょうか。
やりがいのある仕事とは何なのか
現代はSNSの影響などもあって仕事のことなどの情報などが入ってきやすいのでキラキラした業界などに憧れて入る人も多いのでしょう。
しかし、仕事はそんなにキラキラしているものではなく、仕事で成果を出している人はその裏で淡々とした仕事をこなし、努力し、仕事の成果に現れるのです。
どんなに脚光を浴びているように思われる仕事でも、地道な作業をコツコツとこなしている時間の方が圧倒的に長いのが普通だ。また、どんな時ごとでも必ずマンネリ化する。当初どんなにワクワクしたとしてもそれが持続する期間は長くはないのだ。
ある仕事で成果を出している人はこのように言っています。
「仕事なんていうのは、やりたくないことの方が圧倒的に多いわけだから、やる気なんてなくて普通」と言ってのけたのだ。「そんな中でも、何かの拍子でやる気が出たり、面白くなったりすることがあるんですね。お客さんが予想外に喜んでくれたとか、職場でふと口にしたダジャレが妙に受けたとか、そんなことで気分が盛り上がったりするものなんです。そういう時は、おやおや今日は結構やる気があるな、とその状況を楽しむんです」
このように仕事は大半はつまらないものだと考えていた方が何か些細な出来事に出会うことで喜びも大きくなるのではないでしょうか。
いちいち仕事のモチベーションを考えていると仕事をやる前からやる気をなくしてしまいます。
日本の職人さんなどは毎日淡々とこなし、そこにはモチベーションという言葉も存在していません。
彼らは毎日仕事に取り組むことで日本の職人芸を作り上げてきました。
職人はどのようなことを考えて仕事をしていたのか、筆者はこう言います。
「何も考えず、ただ手作業を自動化し、今日も昨日と同じように、明日も今日と同じように働く。こういう日々が何十年も続いた後、ひっそりと死んでいく。一つの仕事に職人気質で徹する人生は、心の安定という意味では非常に幸せと言えるだろう。これは、日本という社会の穏やかさにも通じるものある。」
いちいちモチベーションなどを考えて仕事をしているとストレスは大きく溜まります。
モチベーションが先にあるのではなく、行動が先にあるのです。
自分にできることを淡々とするということが今の時代に求められていることだと感じます。
今やぼくたちの未来の希望は後ろにしかない。
ある京都にある喫茶店のオーナーはこう言っています。
「僕にとっては「後ろ」が「前」なんです。ややこしい表現ですかね。どういうことかと言えば、どんどん消費のサイクルが早くなるばかりの現在、少し後戻りするしか、この先よくなることはないと思っているんですよ。悪魔の機械(インターネット)が生まれてから、ますます人や商売が均質化した。これははっきり言って、退化です。」(1)
↑私たちは本当に未来に進んでいるのだろうか
自分は現在23歳という年齢で、大学を卒業して今年新社会人としてデビューをしたのだが、周りの友達の仕事の状況などを聞いていると今の社会の状況はかなりやばいなと感じる。
「ゆとり世代」と言われる1987年以降に生まれた世代とそれよりも前に生まれら世代との分断が起きており、それと会社にぶら下がることが正解だった人たちとこれから社会に出て行く人たちとの理想の働き方が全く違うということだ。
情報化社会になり社会の仕組みや働いている人たちの考えていることがある程度筒抜けになった状態では若い人たちはある程度今の社会のヤバさみたいなのを感じている人は圧倒的に多いと思う。
今の日本は何か違うということに気づいている人は多い。
今から社会に出て行く若者はだんだん少なくなって行きます。
だが、今の企業には若手を育てる土台がある会社とない会社があると思う。
大手企業だったら教育制度は整っているところは多いのかもしれないが、日本のほとんどは中小企業であるが、中小企業は今ほとんど人手が足りておらず教育にも手が回らないという企業も多い。
人手が足りないから何も教えてもらうことはできず、そのまま放置プレイをされ、何も教えてもらっていないのに契約を取ってこいなどと言われる、そんな友達が結構多いし、もう耐えられないやめたいと言う人がかなり周りの友達に多いことにびっくりしている。
ぬるま湯の大学に浸かっていてだから社会の厳しさについて行けないだけなのか、それとも我々ゆとり世代の考え方や、働き方などが変わったからなのか。
僕は後者なんだと思う。
もう会社が私たちの生活を面倒見てくれるほどの給料も払えないし、そんな魅力もなくなっている。
会社というものに魅力を我々は感じなくなっている。
我々は「乾けない世代」である。
新しく生まれた「乾けない世代」は「意味合い」、「良好な人間関係」、「没頭」を重視するということが特徴であり、上の世代は「乾いている世代」と言われ、国や社会などを支えるという大きなモチベーションがあった。(2)
このモチベーションの違いが若い人と上の世代との大きな違いなのである。
もう完全に違う生き物が会社に入ってくると考えてもいいのかもしれない。
これからは「ワークライフバランス」の時代から、「ライフワークバランス」の時代。
日本似た国にドイツがある。
ドイツは日本と同じような国土の広さで、GDPも日本が3位でドイツが4位で日本と同じような国であると言える。
しかし大きな違いがあるそれは労働生産性である。
ドイツは1時間当たりで見た労働生産性は65・5ドルであるが、日本は42・5ドルで単純に比較すると、ドイツは日本の1・5倍以上の生産性があります。(3)
ドイツで長年働いている隅田貫さんはなぜこんなに生産性が違うのかというと「いつも100点を目指す」のではなく、「場合によっては70点でも良い」という考えだからだといっています。(4)
↑性格の違いと空気感が仕事の生産性を変える。
そしてドイツ人はまず家族ありきで、家族との時間を一番に考えて仕事を考えています。
最初に「ライフ」を考えることが「ライフワークバランス」なのです。
日本のように仕事があるから家族との時間がないと考えると、仕事の生産性も上がらず、家族との大切な時間も取れないという中途半端な最悪な結果が訪れています。
これからは最悪な未来が訪れるがどうすればいいのか
これから人口減少、高齢化というこれまで世界が経験したことがない状況を日本が初めて体験することになります。
しかしこれまでの日本がいいことづくしの条件がたまたま揃っていただけなのかもしれません。
先進国というのは多分日本と同じような道をたどっていくと思います。
人間と同じように、成長があれば、老化していくように、下降していく経済もあるのかもしれません。
劇作家の平田オリザさんは様々な地方に行くという活動もしておりこのようなことを言っています。
「頂上を目指して歩き続けて来たけれど、着いてみたら狭くて風が強くて居心地が悪かった。ちょっと降りたところにある窪地の高原とか湖畔の方がずっと気持ち良い、というようなことがあるものです。」(5)
豊岡市の中貝市長はコウノドリを増やしたことで有名ですが、その市長は「下り列車の先に未来がある」と言い、これまで優秀な人材ほど、全て上り列車に乗って都会に向かっていましたが、これからは逆になっていくとも言っています。(6)
↑大切な時間を取り戻すことに時間をかけなければいけない。
我々若い世代と上の世代がお互いの考えを理解することは相当難しいと思いますが、いつの時代も若者が変えてきたように僕等が日本を変えることを自分がいるその場からやっていかなければならないとヒシヒシと考える今日この頃である。
「好きなことだけやって生きていく」これからの時代は好きなことが大切になるよ。
「好きなことだけやって生きていく」という提案という本を紹介します。
著者の角田陽一郎さんは「さんまのスーパーからくりTV」や「仲居正弘の金曜日のスマたちへ」などを作ったディレクターです。
たくさんの芸人や芸能人と関わってる中で発見したことや、自分が好きな番組を作っている経験などから「好きなこと」をして生きていくことはどうすればいいのか私たちに教えてくれます。
成功している人に共通していることとは?
魅力的に生きている人、成功している人に多くは共通していることがあります。
それは「好きなことだけやって生きている」ということです。
明石家さんまさんや、キングコング西野、ビートたけしなどなど上げるとキリがないですが、有名な人、楽しんでいる人というのは「好きなことをやっている」います。
そんな印象をみなさんも持つでしょう。
好きなことを仕事にするには
筆者は、「好きなこと」を仕事にできている人には決定的な違いがあると言います。
好きなことを仕事にできていない人は、「好きなこと」に縛られている人。
好きなことを仕事にできている人は、「好きなこと」を創造できる人。
自分の好きな仕事につけないなどの悩みを抱えることは多いです。
ほんとに自分が望んでいることができるのか、現代には好きなことをしよう病ともいえるものが蔓延しています。
そのこともあって現代人はなにか憂鬱としているのではないでしょうか。
夢=好きなこと
という考えに縛られすぎていると筆者は言います。
好きなことを作る方法
夢の実現が難しかったり、今叶えたい夢がなかったりするなら、ほかの「好きなこと」をこれからつくればいい
これが「好きなことをつくる」というのが最大のコツだと筆者は言います。
なんでも先入観だけを持つのではなく、関心を持って取り組む、というのは一つの才能なのではないのでしょうか。
「勉強」という言い方が悪いなら、「知識を入れる」と思えばいい。どうせなら生きていくことは楽しいほうがいいんで、それにはいろいろな知識を入れたほうが面白いじゃないか。知識を入れる努力もしないで、自分の生きる世界を狭めるなんてつまんないよ。
— ビートたけしbot (@_beat_takeshi) 2017年8月23日
「自分ごと化」することで世界は広がる
なんにでも興味を持つ、知識を広げる為には何事も「自分ごと化」するのが大切だと筆者は言っています
「自分ごと化」を習慣にすることさえできれば、「努力している」という意識すら持たず、日常をただ過ごしているだけで、知識が増え、「好きなこと」がどんどん増えていきます。
これこそが最高の勉強方法と言えます。
好きなことは勝手に自分ごと化して考えているから勝手に知識はつくし、うまくなるのです、だからなんでも「自分ごと化」して取り組むことほど大切なことはありません。
昨今の世の中のように責任を自分で取らない態度というのが一番いけません。
自分で責任を取る態度こそとても大切なのではないのでしょうか。
これからは地球上みんなタレント時代に突入
今まではタレントと言えば、テレビの向こう側にいる人間、みんなから注目される人間だという認識がありました、
しかし、時代が変わり、インターネットなどが発達したことで、みんながタレントになる必要が出てきました。
視聴者側だったのが、みんなが演者側になる必要があるのです。
あなたが「好き」という独特の感情によって得た知識は、間違いなく唯一無二のものであり、それが積み重なって固有の才能になります。
今後は「好きなこと」を「才能」にしない限り、生きてはいけないのです。
まとめ
これからAIが普及していき、自分がやっている仕事がどんどんなくなっていきます。
どのような仕事がなくなっていくのかそれは「やりたくない仕事」から消えていきます。
だれもが「やりたくないな」と思う仕事からなくなっていくのです。
仕事=つまらないことという価値感が日本にはあります。ほとんどの仕事がつまらないものではないのでしょうか。
そのような仕事は機械に任せる時代になるのでしょう。
じゃあ逆に残る仕事とは何かと考えた時それは、
自分が好きなことなのではないか。
好きなことはとことん追求することができます。
そうすればどんどんおもしろいことができ、それが仕事に繋がっていくのです。
そうゆう自分の好きなことを発信して、追求できる人がこれからの時代の仕事を作っていくのではないのでしょうか。
社会保障から考える日本の次の成長モデルとは?
みなさん社会保障はご存知ですか
社会保障自体は知っていることでしょう。
一般的な所では給料から結構惹かれる税金や、保険料、などが身近です。
しかし、社会保障はもっといろんな種類があり、個人によっていろんな使い方があります。
あることで救われる人もいれば、健康な人はなんで給料から高いお金を引かれるんだと思っている人もいます。
つまり、その人の置かれている立場や状況によって、見えている社会保障の風景はまったく違っているわけです。
このことが社会保障の理解することの妨げになっています。
一人一人に対する社会保障は違うということが難しいところです。
社会保障があるからリスクが取れる
しっかりとした社会保障があることで人間はいろんなことに挑戦できます。
長い景気低迷の20世紀終わりから21世紀で一番経済が成長したのはアメリカと北欧です。
なぜ成長できたか、それは、
きちんとしたセーフティーネットがあることで、いろんなことに挑戦でき、様々なイノベーションが生まれるのです。
社会保障がしっかりしていることで経済も成長します。
スウェーデンはなぜあれほどの重税に耐えることができるのか
スウェーデンなどの北欧の国はかなり重税です。
税金は25%そして国民負担は58%と日本より多く、
かなり税負担は重くなっています。
なぜ国民は重い税負担に耐えることができ、どのようにしてこのような制度を作り上げたのか。
多くの人はきちんとした恩恵があるからこそ成り立っていると勘違いしています。
その考えは実は違います。
実はしっかりと国民に社会福祉の大切さを教育しているからである。
つまり、その国をつくっている根本の価値観や理念、哲学が分からなければ、社会保障の制度だけ教えても、その意味するところ、本質は理解できない。
残念ながら日本の教育はそこのところをきちんと教えていないように思います。社会保障が何によって支えられているのかを、ちゃんと教えていないということです。
しっかりとした教育があるからこそ、しっかりとした社会保障を作ることができるのです。
まずは教育から変えることが必要になります。
これからの日本は知識産業へと移ることを考えよう
これもまたスウェーデンの話になるが、
日本と同じ製造業を中心としていたが、知識産業へと徐々に変化していったことが社会を活性化できました。
引用
スウェーデンは、積極的な労働市場政策にGDPの1%から2%という大きな予算を使い、職業能力開発や人的資源育成により重点を置いた政策を実施しています。
産業構造の転換で職を失った人が別の分野で働けるように再教育するシステムです。失業者に単に雇用保険を給付するのではなく、給付の条件として職業訓練を義務付け、積極的に人材育成して、新しい労働市場に送り込む仕組みです。
このような考え方で組み立てられる施策は、ウェルフェアではなくて、ワークフェアと呼ばれています。
人が少ないから物を売ることは難しい、だからそれだけで食っていくことは難しいのです。
だから知識産業へと変化する必要があります。
しかし、日本の知識産業は大きく世界から乖離していると言わざるを得ない。
アニメなど素晴らしいものもあるが、安い給料ということが問題となっている。
日本のアニメもnetflixに買われていき、アメリカの食い物にされる可能性もある。
どうしても日本はお金の使い方が上手いとは思えない。
お金を人的資本に投資するという考え方
スウェーデンは働けなくなった人に失業保険のようにお金を給付するのではなく、
新しく働けるように職業訓練を受けることが義務になっている。
給付から能力開発型に重点を移した北欧やイギリスの社会保障制度の転換は、新たな成長モデルのヒントになり得ると私は思います。
なるべく多くの人が働き続けられる社会環境をつくる、なるべく多くの人が自立して社会参加できるような社会にする、そのことによって、現役世代の生活が保障され、人々が能力を発揮し自己実現できるようになり、
結果、格差と貧困の拡大を回避し、社会を活性化することができるこれが、北欧諸国がつくった新たな成長モデルです。
この成長モデルを日本は目指すべきです。
まとめ
これからガラッと日本の状況は変わっていきます。
このままではただ衰退するだけの国になるのか、新たなモデルとなるのか。
ここ10年20年で試されるんだと思います。
衰退しているこの国で我々が生きる理由は、日本を変えるという所なんではないでしょうか。
ゆとり世代はなぜすぐ仕事をやめるのか
「ゆとり世代は我慢ができない」
「ゆとり世代はすぐに仕事を辞める」
など若い人達に向ける言葉厳しいことが多いです。
ミレニアム世代という言葉をご存知だろうか。
引用
2000年以降に成人あるいは社会人になった世代が、それ以降の世代とは異なる特性を持っていると言われ、アメリカで注目されているのだ。
近い将来このミレニアム世代が大きな変化を起こし、日本の未来を担っていく存在になっていく。
今回はゆとり世代がなにを考えているのか?
なぜ転職するのか?
なにを目指しているのか?
などゆとり世代に関することを書いていきます。
ゆとり世代の転職パターンは3つに分けられる。
・伝統的キャリア
・意識高い系
・ここではないどこか系
という3つのパターンがある。
この3つをひとつひとつ見ていこう。
「意識高い系」とは
この言葉は若者の間では良く使われている言葉だ。
「あいつ意識高い系じゃん(笑)」のような馬鹿にするような意味合いで使われる。
この転職者は学生時代から「自己実現のための自律」を考えている。
だから、1社目に入った会社などはすぐに辞めることが少ない。
これは良い点だ。
自分でしっかり未来を見ているので、多少嫌なことがあっても辞めることは少ない
「ここではないどこかへ系」とは
この転職者はとても厄介な存在だ。
確固たる希望を実現するために転職しているのではなく、その時いやなこと、その時不満なことをその都度の判断で回避する、あるいは今やりたいことを探し、それができるところへいく、そのために転職する。
軸が定まっていないので、仕事についての意義付けなどはすぐに変化してしまう。
この「ここではないどこかへ系」の若者をどうにかしないといけない。
実業家の家入一真がこんな言葉を言っている
「ここじゃないはずだって思い続けているうちは幸せに絶対になれない」
彼らは社会に漂流している。
まずは地に足をつけ、根を生やすことをしなければならない。
転職のリスク
転職をする人にはどのような特徴があるのか?
その一つには大企業ではない人が多いということです。
引用
これまでの研究を整理すると、転職経験者の多くが中小企業で働いており、大企業には比較的転職未経験が多く、収入の低い者ほど転職する傾向があるまた、学歴が低いこと
が転職をする者の特徴としても挙げられる。
就労条件が厳しい人ほど転職するのだ。
この人たちはそこまで大学のレベルは高くはない。
だからこそ、転職した先でもいい企業に入れる確率は低い。
現実は、そこまで給料が高くない労働者がいい仕事を目指して転職しているのが現実ではないだろうか。
彼らはなにを考えているのか
「ゆとり世代」はなにを考えているのかわからないという分断が起きている
彼らは果たしてどのようなキャリアを考えているのだろうか。
彼らは「自律的キャリア」を一番に考えている。
一人で生きていける力を欲しがっていると言えるだろう。
実は1990年代に日経連によって「伝統的キャリア」から「自律的キャリア」へと変わる動きを示されたのだ。
国自体が「自律したキャリア」を求める動きを求められているのに、現在になってもまったく個人の仕事という点では制度的にも変わってきていない。
国から求められているのに、社会は変わらず、個人の意識は変わってきている。
ここに大きな矛盾がある。
国から提示されているのに、社会は変わっていない。働くということに関しては日本は圧倒的に変わっていない。世界に取り残されている。
なぜ働くということが変わらないのか?
ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?: キャリア思考と自己責任の罠 (ちくま新書)
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